「試してみたら色が合わなかった」「夕方になるとくずれてしまう」「毛穴が目立つのをカバーしたいのに、逆に浮いてしまう」——ファンデーション選びに悩む声は、20代から40代まで尽きません。種類も価格帯も豊富だからこそ、何を基準にすればいいのか分からなくなるのは当然のことです。この記事では、肌質・肌色・仕上がり・成分など、失敗しないファンデーション選びに必要な7つのコツを体系的に解説します。自分に本当に合う一本を見つけるための、具体的な判断基準をお伝えします。
ファンデーションの種類と特徴|まず「タイプ」を知る3つの分類
ファンデーション選びの第一歩は、自分の目的や肌の状態に合わせて「タイプ」を絞ることです。現在市場に流通している主なタイプは、リキッド・パウダー・クッションの3系統に大別できます。それぞれの特性を理解することで、試す前から候補を絞り込めます。
リキッドファンデーション
水分や油分を含んだ液状タイプで、カバー力と保湿力のバランスが取りやすいのが最大の特徴です。乾燥肌から混合肌まで幅広い肌質に対応するラインナップが揃っており、現在もっとも種類が多いカテゴリです。仕上がりの質感はブランドや処方によって異なり、マットからセミマット、ツヤ肌まで選択肢が豊富です。
ただし、テクスチャーが柔らかい分、摩擦が発生しやすく、スポンジやブラシの使い方で仕上がりが大きく変わります。初心者には「指塗り対応」と明記されたものから始めるのがおすすめです。
パウダーファンデーション
固形粉末タイプで、皮脂コントロール力が高く、サラサラとした仕上がりになります。脂性肌や混合肌の方、夏場のベースメイクに向いています。ブラシやパフで薄く重ねることができるため、調節がしやすい点も魅力です。
一方で、乾燥肌には粉っぽさが出やすく、肌荒れしているときは摩擦が気になる場合があります。下地に保湿感のあるものを選ぶことで、乾燥のリスクを軽減できます。
クッションファンデーション
スポンジにリキッドを含浸させたタイプで、ツヤ感と保湿感を両立しやすいのが特徴です。韓国コスメ発のアイテムとして普及し、現在は日本の国内ブランドでも多くのラインナップがあります。手軽に持ち歩けるため、外出先でのタッチアップにも対応できます。
クッションファンデーションはリキッドタイプと比べてカバー力がやや低い傾向があります。素肌感を大切にしたい方や、軽い仕上がりを求める方に特に向いています。
| タイプ | カバー力 | 保湿感 | 皮脂コントロール | 向いている肌質 |
|---|---|---|---|---|
| リキッド | 中〜高 | 中〜高 | 処方次第 | 乾燥肌・混合肌・普通肌 |
| パウダー | 低〜中 | 低 | 高い | 脂性肌・混合肌・普通肌 |
| クッション | 低〜中 | 高い | 低い | 乾燥肌・普通肌・ツヤ肌好み |
補足・参考
近年は「リキッド×パウダー」の複合処方を採用したハイブリッドタイプも登場しています。塗布直後はリキッドのようなフィット感、乾燥後はパウダーのようなサラサラ感を実現するものもあり、混合肌の方に選ばれることが増えています。
失敗しないファンデーション選び7つのコツ
ファンデーション選びで後悔しないためには、「なんとなく人気だから」「パッケージが好きだから」ではなく、具体的な基準をもって選ぶことが大切です。以下の7つのポイントを順番に確認していきましょう。
コツ1:自分の肌質を正確に把握する
ファンデーション選びの出発点は、自分の肌質を正確に把握することです。「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「敏感肌」と大きく4つに分類されますが、混合肌は「Tゾーンが脂っぽく、Uゾーンは乾燥しやすい」という複合的な肌状態を指します。
自分の肌質の見極め方として、洗顔後に何もつけない状態で15〜20分待ち、肌のテカリやつっぱり感を確認する方法があります。全体的にテカリがある場合は脂性肌、つっぱり感がある場合は乾燥肌、部位によって異なる場合は混合肌と判断できます。
コツ2:カバー力と素肌感のバランスを決める
「どこまでカバーしたいか」を明確にしておくと、選択肢が一気に絞れます。ニキビ跡や色ムラをしっかりカバーしたい場合は高カバー力の処方を、素肌感を大切にしたい場合はシアーからライトカバーのものを選ぶのが基本です。
ただし、カバー力が高い=仕上がりが美しいというわけではありません。過剰なカバーは厚塗り感が出て、かえって肌をくすませたり毛穴を目立たせたりすることがあります。悩みをカバーしながら自然に見せたい場合は、「中カバー」処方に下地を組み合わせるアプローチが有効です。
コツ3:仕上がりの質感(ツヤ・マット・セミマット)を選ぶ
仕上がりの質感は、肌印象を大きく左右します。一般的にツヤ仕上がりは若々しく潤いのある肌印象を、マット仕上がりは落ち着いたクリアな印象を与えます。年齢を重ねると肌のキメが変化するため、40代以降にマット処方を使うと粉っぽさが気になる場合があります。
セミマット仕上がりは中間的な質感で、皮脂コントロール力を持ちながら適度な艶感も確保できるため、幅広い年代に扱いやすい選択肢です。
コツ4:色選びは「顎から首」でテストする
色選びはファンデーション選びの中でもっとも失敗しやすいポイントです。手の甲や手首でテストする方法は一般的ですが、手の色は顔と異なることが多いため、顎のライン〜首の境目にテスターを塗ってなじみを確認するのが正しいテスト方法です。
店頭でテストする際は、蛍光灯だけでなく自然光に近い場所での確認もあわせて行いましょう。蛍光灯の下ではなじんで見えても、屋外の自然光では白浮きして見えるケースがあります。
コツ5:アンダートーン(肌の色みの方向性)を知る
日本人の肌には、大きく「イエローベース(イエベ)」と「ブルーベース(ブルべ)」のアンダートーンがあります。アンダートーンが合っていないと、色番号が合っていてもなじみが悪くなります。
簡単な確認方法として、手首の血管の色を見る方法があります。青〜紫系に見える場合はブルーベース、緑系に見える場合はイエローベースの傾向があります。ただし、混合タイプも多いため、あくまでも参考程度として活用しましょう。
コツ6:成分表示で肌への配慮を確認する
敏感肌の方や肌荒れが気になる方は、成分表示のチェックが欠かせません。注目すべきポイントとして、「無香料・無着色・アルコールフリー」の表記や、刺激になりにくいとされる成分設計かどうかを確認することが挙げられます。
また、乾燥肌の方はヒアルロン酸やグリセリン・セラミドなどの保湿成分が配合されているかを、脂性肌・混合肌の方は過剰な油分が含まれていないかを確認することが基本的な選び方です。
コツ7:崩れにくさは「処方」と「下地」の組み合わせで決まる
「崩れにくいファンデーションが欲しい」という悩みは非常に多いですが、崩れにくさはファンデーション単体ではなく、下地との組み合わせによって決まる部分が大きいのが実情です。
ウォータープルーフ処方や皮脂コントロール成分(シリカ・タルクなど)を含むファンデーションは、一定の持続力が期待できます。ただし、乾燥肌の方がウォータープルーフを使うと乾燥が加速してかえって崩れやすくなる場合があります。肌質に合わせた下地選びと組み合わせることで、バランスの取れた仕上がりが維持しやすくなります。
編集部の一言
ファンデーション選びで失敗する方の多くが、「色番号だけ」で選んでいるケースです。タイプ・仕上がり・成分・アンダートーンを総合的に判断することが、「これだ」と思える一本に出会う近道です。
肌質別ファンデーションの選び方|乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌
肌質によって向いているファンデーションの処方や成分は異なります。ここでは4つの肌質別に、具体的な選び方の基準を解説します。
乾燥肌の選び方
乾燥肌の方に最優先すべきは「保湿成分の豊富さ」と「マットすぎない処方」です。リキッドタイプかクッションタイプから選ぶのが基本で、セミモイスト〜モイスト系の仕上がりを目指すのが乾燥肌には向いています。
成分面では、ヒアルロン酸・グリセリン・スクワランなどの保湿成分が上位に記載されているものがおすすめです。乾燥が進みやすい季節は、下地に美容液成分を含むものを重ねることで保湿感を底上げできます。
避けたい処方として、高濃度のアルコール(エタノール)や収れん系成分は、乾燥肌には刺激になりやすいため注意が必要です。
脂性肌の選び方
脂性肌の方は「皮脂コントロール成分」と「マットまたはセミマット仕上がり」を軸に選びましょう。パウダーファンデーションか、皮脂コントロール力のあるリキッドタイプが向いています。
成分表示でシリカ・タルク・マイカなどの粉体成分が含まれていると、皮脂を吸着する働きが期待できます。また、皮脂を抑えるとされるナイアシンアミドを配合したファンデーションも近年増えており、選択肢の一つとして検討できます。
高保湿リキッドやクッションファンデーションは皮脂テカリを助長しやすいため、脂性肌には向きにくい場合があります。
混合肌の選び方
混合肌は「Tゾーンの皮脂崩れ」と「Uゾーンの乾燥」を同時にケアしなければならないため、セミマット処方のリキッドファンデーション+部位別の下地使い分けが定番の対策です。
Tゾーンには皮脂コントロール系の下地、Uゾーンには保湿系の下地を塗り分けてから、その上にセミマットのリキッドを重ねる方法は、多くの混合肌の方に長く支持されているアプローチです。ファンデーション一本で全部解決しようとせず、下地との組み合わせで対応するのが賢い選択です。
敏感肌の選び方
敏感肌の方は、まず「無香料・無着色・アルコールフリー・低刺激処方」の表記をチェックするのが基本です。また、パッチテスト済み・アレルギーテスト済みの表記があるものは、肌への配慮が設計の段階からなされているものが多く、参考になります。
ただし、これらの表記はすべての人に刺激が出ないことを保証するものではありません。新しいファンデーションを試す際は、まず耳の後ろや首の内側など目立たない部位に少量つけて様子を確認してから使い始めることをおすすめします。
| 肌質 | おすすめタイプ | 注目成分 | 仕上がり | 避けたい処方 |
|---|---|---|---|---|
| 乾燥肌 | リキッド・クッション | ヒアルロン酸・グリセリン・スクワラン | セミマット〜ツヤ | 高濃度アルコール・強収れん成分 |
| 脂性肌 | パウダー・皮脂コントロールリキッド | シリカ・タルク・ナイアシンアミド | マット〜セミマット | 高保湿クッション・油分多めリキッド |
| 混合肌 | セミマットリキッド | 皮脂吸着成分+保湿成分 | セミマット | 全顔に同じ保湿下地は避ける |
| 敏感肌 | 低刺激リキッド・パウダー | 無香料・無着色・アルコールフリー | 薄づき〜中カバー | 強い香料・合成色素 |
年代別ファンデーション選びの3つのポイント|20代・30代・40代
同じ肌質でも、年代によって肌の状態や悩みは異なります。ここでは20代・30代・40代のそれぞれの年代に合ったファンデーション選びのポイントをまとめます。
20代:皮脂コントロールと素肌感の両立
20代は皮脂の分泌が活発で、Tゾーンのテカリや崩れに悩む方が多い年代です。素肌感を活かしながら皮脂崩れをコントロールできるセミマットリキッドや、軽いカバー力のパウダーファンデーションが合いやすい傾向があります。
また、この年代はメイクの楽しさを発見していく時期でもあります。まず「自分の肌質」と「アンダートーン」を把握することを最優先に、ファンデーション選びの基本を身につけておくと、30代・40代になっても役立ちます。
30代:ハリ感・明るさ・カバー力のバランス
30代は産後や仕事のストレス、生活リズムの変化から、肌のコンディションが不安定になりやすい時期です。毛穴の開きや肌のくすみを感じ始める方も増えてきます。中カバー力でハリ感・明るさを補えるリキッドファンデーションがこの年代には特に人気です。
成分面では、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドを配合した「明るさをサポートする処方」のファンデーションが選択肢として広がっています。美容成分含有タイプは下地を省けるものもあり、忙しい30代に支持されています。
40代:ツヤ感・厚塗り感のなさ・保湿力
40代以降は肌のキメの変化や乾燥感が増し、マット処方のファンデーションでは粉っぽく見えやすくなります。ツヤ感のある仕上がりとしっかりした保湿力を持つ、薄膜密着タイプのリキッドまたはクッションが向いている傾向があります。
カバー力を高めたい場合も、全顔に重ねるのではなく、気になる部位だけコンシーラーでポイントカバーし、ファンデーションは薄く均一に広げる技法が、40代の肌に馴染みやすい仕上がりを生み出します。
注意
年代はあくまでも目安です。40代でも脂性肌の方がマット処方を好む場合もあれば、20代でも乾燥が強くツヤ処方が合う場合もあります。年代よりも「今の自分の肌状態」を優先した選択が大切です。
色の選び方と失敗しないテスト法|アンダートーンと番号の見方
ファンデーション選びでもっとも多い失敗は「色が合わない」という問題です。色選びには正しい手順とポイントがあります。
アンダートーン(イエベ・ブルべ)の確認方法
アンダートーンの違いはファンデーションの発色に直結します。イエローベースの肌にはオークル系・ベージュ系、ブルーベースの肌にはピンク系・ロゼ系のファンデーションが馴染みやすい傾向があります。
セルフチェックとして、白と金のドレープ(布や紙など)をそれぞれ顔のそばに当てて、どちらが顔色を明るく見せるか確認する方法があります。金のほうが顔色が良く見えるならイエローベース、白のほうが映えるならブルーベースの可能性が高いです。
番号(明度)の正しい選び方
多くのブランドでは、ファンデーションの番号が明度(明るさ)を示しています。数字が小さいほど明るく、大きいほど深い色になる設計が一般的です。正しい選び方は「顎から首の境目でテスト」し、境界線が見えない色を選ぶことです。
白浮きを避けたいために暗めの色を選びがちですが、自分の地肌よりも暗い色を使うと「顔だけが沈んで見える」という逆効果が生じます。迷ったときはワントーン明るいほうを選ぶのが一般的なアドバイスですが、最終的には自然光での確認が必須です。
季節・日焼けによる色番号の変え方
夏に日焼けをする方は、シーズンによって1〜2番号濃いものに切り替えるか、2色を混ぜて使うのがよく知られた対策です。混ぜて使う場合は、同じブランド・同じシリーズのファンデーションを選ぶと、成分の相性がよく均一に混ざりやすくなります。
ファンデーションの成分比較|保湿・カバー・持続に関わる主要成分4選
ファンデーションを成分面から選ぶ際に知っておきたい代表的な成分を解説します。成分表示は多いほど上位のものが配合量が多い傾向にあるため、上位10成分のチェックが基本です。
ヒアルロン酸・グリセリン(保湿系)
ヒアルロン酸やグリセリンは、肌の水分を抱え込む働きをする代表的な保湿成分です。乾燥肌や普通肌の方が保湿感のあるファンデーションを求める際に、成分表示の上位に記載されているかどうかを確認する基準として活用できます。
シリカ・タルク(皮脂吸着系)
シリカやタルクは粉体成分で、皮脂を吸着してテカリを抑える働きがあります。脂性肌や崩れが気になる方のファンデーションに多く配合されており、マット仕上がりを長時間維持するための処方に使われます。
ナイアシンアミド(整肌・明るさサポート系)
近年ファンデーションにも配合例が増えているナイアシンアミドは、皮脂バランスを整えながら肌のくすみにアプローチする成分として注目されています。医薬部外品成分として配合されたものは有効成分として明示されています。
ジメチコン・シクロメチコン(密着・のび・崩れにくさ系)
シリコーン系成分であるジメチコンやシクロメチコンは、ファンデーションのなめらかなのびを実現し、長時間の密着性を高めるために多くのリキッドファンデーションに使用されます。毛穴をカバーしながらサラサラとした仕上がりになるものが多く、特に混合肌〜脂性肌のリキッドファンデーションでよく採用されています。
| 成分名 | 主な働き | 向いている肌質 | 仕上がりへの影響 |
|---|---|---|---|
| ヒアルロン酸・グリセリン | 水分保持・保湿 | 乾燥肌・普通肌 | 潤いある仕上がり |
| スクワラン | 油分補給・なめらかさ | 乾燥肌 | ツヤ感が出やすい |
| シリカ・タルク | 皮脂吸着・マット化 | 脂性肌・混合肌 | サラサラ・マット |
| ナイアシンアミド | 整肌・皮脂バランス | 混合肌・脂性肌 | 透明感のある仕上がり |
| ジメチコン・シクロメチコン | 密着・のび感・持続性 | 混合肌・脂性肌 | 毛穴カバー・滑らか |
崩れにくいファンデーションに仕上げる4つの方法|下地・塗り方・セット
どんなに良いファンデーションも、使い方や合わせるアイテムが適切でないと崩れてしまいます。ここでは、崩れを防ぐための実践的な方法を4つ紹介します。
方法1:肌質に合った下地を先に選ぶ
崩れにくさの基礎は下地選びにあります。脂性肌・混合肌にはポアコントロール系の下地、乾燥肌には保湿成分の豊富な下地を選ぶことで、ファンデーションの密着度が格段に高まります。下地とファンデーションは「同じ処方の方向性」で揃えることが基本です。例えば、マット系の下地にはセミマット〜マットファンデーションが相性よく重なります。
方法2:薄く重ねる塗り方を身につける
ファンデーションを一度に厚く塗ると、皮脂や汗で崩れやすくなります。少量を薄く塗り、必要な箇所だけ重ねる「薄膜重ね塗り」が崩れにくい仕上がりの基本です。指・スポンジ・ブラシのそれぞれで仕上がりと密着感が異なるため、自分の好みに合う塗布ツールを試してみることも大切です。
方法3:フィックスミスト・セッティングパウダーで仕上げる
ファンデーションを塗った後に、フィックスミストを軽く吹きかけるか、セッティングパウダー(フィニッシングパウダー)で仕上げると、持続性が高まります。特にフィックスミストは乾燥肌の方でもツヤ感を保ちながら崩れを抑えやすく、現在多くのブランドからラインナップされています。
方法4:日中のタッチアップはティッシュオフ→パウダーが基本
日中に崩れてきたファンデーションの上からそのまま重ね塗りをすると、厚みが増して余計に崩れやすくなります。ティッシュで余分な皮脂を軽く押さえてからパウダーをのせるタッチアップ法が、メイクを長持ちさせるコツです。崩れた部分だけにコンシーラーとパウダーをポイント使いする方法もおすすめです。
編集部の一言
崩れにくさを求めるあまり、ウォータープルーフ処方を重ね続けると、クレンジングの摩擦が増えて肌負担になる場合があります。「落としやすさ」もファンデーション選びの大切な基準のひとつとして忘れずに確認しましょう。
価格帯別ファンデーションの特徴と選び方|プチプラ・ミドル・デパコス
ファンデーションは価格帯によって処方・成分・テクスチャーの方向性が異なります。高いほど良いとは一概には言えず、自分の肌質と目的に合わせた価格帯を選ぶことが賢い選択です。
プチプラ(〜2,000円前後)
ドラッグストアで気軽に購入できるプチプラファンデーションは、近年の製剤技術の向上により、デパコスに引けを取らない仕上がりのものも増えています。日常使いのデイリーメイクや、仕上がりが分かってから本格投資を考えたい方に向いています。
ただし、成分の精製度や保湿成分の種類・量はミドル〜デパコスと差が出やすいため、乾燥肌や敏感肌の方はスキンケアでの下地を丁寧に行うことで補うのがおすすめです。
ミドルレンジ(2,000〜8,000円前後)
百貨店の化粧品売り場やバラエティショップで展開するミドルレンジは、美容成分の充実度とコストのバランスが取れたゾーンです。スキンケア成分を配合したリキッドファンデーションや、長持ち処方にこだわったラインが多くラインナップされています。敏感肌向けやエイジングケア訴求のアイテムが充実しているのもこの価格帯の特徴です。
デパコス(8,000円〜)
高価格帯のデパートコスメは、処方の緻密さ・スキンケア効果の高さ・テクスチャーの質感に差が出やすいゾーンです。ビューティアドバイザーによるカウンセリングとセットで「色選び」から「塗り方」まで丁寧にサポートしてもらえるため、初めて本格的なファンデーションを探す方にも検討の価値があります。
また、試用(サンプル)を断られることは少なく、肌でのなじみを確認してから購入判断できるのも大きなメリットです。
よくある質問
ファンデーションの色選びって、どこでテストするのが正解ですか?
正しいテスト場所は「顎のライン〜首の境目」です。手の甲や手首は顔とは色みが異なるため参考になりにくく、顎〜首の境界線にテスターを塗り、自然光の下でなじんでいるかを確認する方法が最も精度の高い色合わせの方法です。蛍光灯だけでなく、自然光か自然光に近い明かりの下でも確認することをおすすめします。
ファンデーションが夕方になると崩れやすいのですが、どう対策すればいいですか?
崩れの原因は皮脂・乾燥・摩擦の3つが主なものです。対策として、(1)肌質に合った下地でファンデーションの密着を高める、(2)薄膜塗りで重ねすぎない、(3)仕上げにフィックスミストやセッティングパウダーを使う、(4)日中のタッチアップはティッシュで皮脂オフ後にパウダーを重ねる——の4ステップを実践してみてください。ファンデーション単体ではなく、使い方の組み合わせで持続力が大きく変わります。
乾燥肌でもパウダーファンデーションって使えますか?
乾燥肌にパウダーファンデーションが向かないと言われる理由は、粉体成分が肌から水分を吸収して乾燥を加速させる場合があるためです。ただし、保湿成分を含む下地をしっかり塗ってからパウダーを薄く重ねる方法であれば、乾燥肌でも扱えるケースがあります。パウダーを使う場合は、フィックスミストや保湿スプレーで仕上げると乾燥感を和らげやすくなります。
イエベ・ブルべってファンデーション選びに関係ありますか?
大きく関係します。アンダートーンが合っていないファンデーションを使うと、肌の色番号が合っていてもなじみが悪く、顔だけが浮いて見えたり、くすみが出たりすることがあります。イエローベースの方にはオークル・ベージュ系、ブルーベースの方にはピンク・ロゼ系のファンデーションが肌になじみやすい傾向があります。試す際はアンダートーンも意識して複数色テストしてみましょう。
ファンデーションに成分表示って重要ですか? 何を見ればいいですか?
敏感肌や乾燥肌の方には特に重要です。成分表示は配合量の多い順に記載される日本の製品では上位10成分が処方の方向性を示します。保湿を重視するならヒアルロン酸・グリセリン・スクワランが上位にある製品を、皮脂コントロールを求めるならシリカ・タルクが含まれるものを、低刺激を求めるなら無香料・無着色・アルコールフリー表記のものを選ぶのが基本的な見方です。
プチプラとデパコスのファンデーション、何が違うんですか?
主な違いは「成分の種類・量」「処方の精緻さ」「テクスチャーの質感」の3点です。プチプラはデイリーユースや試し使いに向いており、近年は仕上がりのクオリティも大幅に上がっています。デパコスは保湿成分やスキンケア成分が充実している製品が多く、カウンセリングや色合わせサポートがついている点も価値のひとつです。どちらが良いではなく、自分の目的と肌質に合わせて選ぶことが大切です。
40代になったらファンデーションは変えたほうがいいですか?
年代によって肌のキメや乾燥感が変化するため、20〜30代と同じ処方が合わなくなることはあります。特にマット処方やパウダーファンデーションが粉っぽく浮いて見えるようになった場合は、ツヤ感のあるセミモイスト処方のリキッドやクッションファンデーションへの切り替えを検討してみましょう。全体的に薄膜に仕上げ、気になる部分はコンシーラーでポイントカバーするアプローチが40代以降の肌に合いやすい傾向があります。
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まとめ|自分の肌を知ることがファンデーション選びの第一歩
ファンデーション選びは、商品数が多すぎて迷いやすい分野のひとつですが、選び方の基準を持つことで、迷いを大幅に減らすことができます。今回解説した内容を振り返りましょう。
この記事のまとめ
・ファンデーションのタイプ(リキッド・パウダー・クッション)を肌質と目的で選ぶ
・失敗しない7つのコツ:肌質把握・カバー力設定・質感選択・色テスト・アンダートーン確認・成分チェック・崩れ対策の下地組み合わせ
・肌質別(乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌)で処方の方向性が異なる
・年代(20代・30代・40代)によって仕上がりの質感・保湿感の優先度が変わる
・色選びは「顎〜首の境目」のテストと自然光確認が基本
・成分表示の上位10成分を確認することが、肌質に合った選択につながる
・崩れにくさは「下地+塗り方+仕上げ剤」の組み合わせで決まる
・価格帯に関わらず、自分の肌質と目的を基準に選ぶことが最重要
どれだけ高価なファンデーションでも、自分の肌質や色味に合っていなければ本来の魅力は発揮されません。逆に言えば、基準を持って選べば、プチプラでも満足度の高い仕上がりを実現できます。
まず「自分の肌質」と「アンダートーン」を把握することが、ファンデーション選びのすべての出発点です。今回ご紹介した7つのコツを参考に、自分にとってのベストな一本を見つけてみてください。
編集部の一言
かおのたね編集部では、成分・仕上がり・肌質適合性を軸にコスメを継続的にチェックしています。「選び方は分かったけれど、具体的にどの商品が良いか分からない」という場合は、カウンセリング付きのブランドや、サンプル対応のトライアルセットから試してみることをおすすめします。失敗を減らす一番の近道は、自分の肌で実際に確かめることです。

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